停電の町

創作小説倉庫

未完

ベッドから転がり落ちたあとで(仮題)

2013.07.31より放置 01 せんせいが、動かなくなった。 男のひとの怒鳴る声で、ぼくは目が覚めた。玄関に行くと、せんせいと、けいちゃんと、けいちゃんのお兄ちゃんがいた。さっきの怒鳴り声は、けいちゃんのお兄ちゃんだったのか。と、ぼくは思う。けいちゃ…

ソーイングガール(仮題)

2013.06.19より放置 01 「待て、るう子!」 待つもんか! そう思いながら、田中るう子は放課後の渡り廊下を全力疾走していた。るう子の息ももちろん上がっているが、追いかけてくる宮前善生の息も同じように上がっているようだ。しかも、ヨシオはるう子の名…

青春期少女(仮題)

2012.11.07より放置 01 坂巻枚子が英語の予習をしていると、ガガゴン、と不穏な音をさせてシャワールームのドアが開いた。立てつけがますます悪くなってるなあ、寮監さんに言わなきゃなあ、でも面倒くさいなあ、などと思いながら、ずっと放っておいたがため…

くじら商店街(仮題)

2013.08.27より放置魚花さんと茜屋さん やけにきれいな顔の男がいるなと思って足を止めたら、昨年代替わりした蕎麦屋の御主人だ。いつもの濃紺色の和装の制服ではなく、今日は普通のティーシャツとジーパンといういでたちだったので、一瞬誰だかわからなかっ…